今、私たちにできる支援を考えてみませんか?
2026/08/03
7月28日16時27分、熊本県熊本地方でM7.1、最大震度7の地震が発生しました。
その後も震度5弱の地震が相次ぎ、多くの方が不安な日々を過ごされています。
8月1日夜の時点では約6万9,400戸で断水が続き、9,045人が避難生活を送っています。
今もなお、救命活動や生活の維持が最優先の状況です。
ニュースを見るたびに、「何か力になりたい」「自分にもできることはないだろうか」と感じている方も多いのではないでしょうか?
そんな時こそ、焦って現地へ向かうのではなく、現地の状況や要請に合わせて動けるよう準備しておくことが大切です。今回は、今すぐ始められる支援についてご紹介します。
① まずは「義援金」や「支援金」で支える
義援金は、被災された方の生活再建のために直接配分されるお金です。日本赤十字社では10月30日まで受け付けており、熊本県の義援金配分委員会へ全額送られます。
一方、支援金は炊き出しや家屋の片付け、避難所の運営などを行うNPOやボランティア団体の活動費として活用されます。赤い羽根共同募金の「ボラサポ・令和8年熊本地震」でも受け付けています。
「何かできることはないかな」と思った時は、まずは信頼できる公式窓口を通じて支援することが、被災地にとって確実な力になります。企業として支援を行う場合も、会社として寄付を行い、その内容を社内で共有しておくと、社員の皆さんにも支援の目的が伝わりやすくなります。
② ボランティアは「準備」をして待つ
熊本県社会福祉協議会では、災害ボランティアの事前登録が始まっています。
一部地域では活動も始まっていますが、募集人数や活動内容などは地域によって異なります。
今は、
・登録せずに現地へ向かわない
・自治体や社会福祉協議会へ直接問い合わせをしない
・宿泊・食料・水・燃料・装備は自分で準備する
・ボランティア保険に加入する
といった「自己完結」が基本とされています。
現地へ行って役に立ちたいという気持ちはとても大切です。
しかし、多くの車が被災地へ集まると、緊急車両や給水車、復旧作業の車両の通行を妨げてしまうこともあります。
今は、現地からの要請があった時にすぐ動けるよう準備を整えておくことが、結果として大きな支援につながります。
③ 建設業だからこそできる備えも
建設業に携わる会社には、一般の方にはない「支援できる力」があります。
例えば、
・対応できる人数や活動日数
・トラックなどの車両
・ブルーシートや養生材、応急修繕資材
・災害用トイレや衛生用品
・建物や住宅の被害確認の経験
・物資の仕分けや配送ができる体制
・自己完結できる食料、水、燃料、宿泊手段
・現地へ向かえる最短日程
・責任者と連絡先
こうした内容をあらかじめA4一枚程度にまとめておくと、支援要請があった際にもスムーズに対応できます。
支援の依頼があれば、県や社会福祉協議会、建設業界団体などの案内に沿って行動することが大切です。
こちらから何度も問い合わせるのではなく、募集内容を確認しながら動くことで、より必要とされる支援につながります。
■仲間同士でできること■
経営者団体や取引先など、仲間同士で支援を考える場合は、
・公式窓口への募金
・支援できる会社や人材、車両の登録
・現地から要請された物資だけを調達する
この3つを意識すると、被災地の負担を減らしながら支援できます。
善意で集めたペットボトルや古着、食品なども、受け取りや保管、仕分けなどの負担になってしまうことがあります。必要な物資が公表された際は、送り先や品目、数量、受付期間を確認してから送るようにしましょう。
また、災害時には偽の募金や悪質な修理業者なども少なくありません。寄付をする際は、日本赤十字社や熊本県、共同募金会など、信頼できる窓口を利用することが安心です。
『私たちにできることを、一歩ずつ』
災害が起こると、「何かしなければ」と気持ちが焦ってしまうものです。
でも今は、現地が本当に必要としているタイミングで、必要な支援を届けられるよう準備しておくことも、大切な支援のひとつです。
今日できることを整理すると、
① 公式窓口へ寄付する
② 災害ボランティアへ事前登録する
③ 自社・自団体の支援可能な資源を整理しておく
④ 社内で支援担当者を決めておく
⑤ 現地からの正式な要請を待つ
このような流れになります。
私たち建設業には、復旧や応急対応など、いざという時に役立てる力があります。
その力を本当に必要な場面で発揮できるよう、今できる準備を一つずつ進めていきたいですね。
被災地の一日も早い復旧と、皆さまが安心して日常を取り戻せることを心より願っています。
南海トラフ巨大地震と現実的な防災の話
2026/07/06
今、大規模な災害が起こった場合、自衛隊や消防、警察などのあらゆる公安職の人員が足りなくなる可能性が高いと言われています。
特に南海トラフ巨大地震では、
・被害エリアが非常に広い(静岡〜九州まで)
・同時多発的に火災が発生する
・大津波が発生する
・道路が寸断される
・停電や通信障害が起きる
・港湾や空港の機能が止まる
といった問題が一気に重なると想定されています。
そのため、救助する側も被災し、現地へ入れないケースが多く発生する可能性があります。
実は国や自治体もかなり前から、「公助(救助隊)だけでは対応しきれない」という前提で防災対策を進めています。
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■ 南海トラフはどれくらいの規模なのか?
南海トラフ巨大地震の最大想定では、
・死者:数十万人規模
・負傷者:数十万〜100万人規模
・避難者:数百万人規模
とも言われています。
一方で、自衛隊・消防・警察・DMAT(災害医療チーム)などを合わせても、被災地全体へすぐに救助へ向かえる人数には限界があります。
特に重要になるのが、発災後72時間。
いわゆる「命の時間」です。
本来なら、この間に瓦礫からの救助や止血、搬送などを行う必要があります。
しかし実際には、津波による道路消失、橋の崩落、ガソリン不足、通信障害、ヘリの着陸場所不足などが重なり、救援活動の初動が大きく遅れる可能性があります。
そして、徳島は特に厳しい地域のひとつとも言われています。
海岸線が長いこと。
津波到達が早いこと。
山間部が多いこと。
高速道路への依存度が高いこと。
さらに、夜間発災時には避難の遅れも起きやすいこと。
こうした条件が重なっているためです。
特に小松島・阿南・徳島市沿岸部では、まず「自力で逃げ切る」ことが非常に重要になります。
これは決して冷たい話ではなく、「救助隊はすぐには来られない可能性がある」という現実があるからです。
もちろん、自衛隊も全力で投入される想定です。
艦艇、ヘリ、輸送機、給水車、野外炊具、仮設風呂、衛生部隊など、大規模な展開が計画されています。
ただ、南海トラフで難しいのは“同時多発”であることです。
東日本大震災は東北中心の被災でしたが、南海トラフでは太平洋ベルト地帯、工業地帯、人口集中地、港湾、発電施設などが同時に被災する可能性があります。
つまり、「助けに行く場所が多すぎる」という状況になる可能性が高いのです。
だからこそ、今、国が特に重視しているのが「自助」と「共助」です。
自分で逃げる。
家族で助け合う。
近所で助け合う。
会社単位で初動対応をする。
こうした備えや行動が、これまで以上に重要になってきています。
建設機械、発電機、燃料、水、簡易トイレ、衛星通信、社員の安否確認、津波避難ルールなどを事前に準備している企業は、発災直後には“助けられる側”ではなく、“地域を支える側”に回る可能性も高くなります。
実際、過去の大災害でも、最初に人を助けたのは近所の人、土建業者さん、漁師さん、地元消防団だったケースが多かったそうです。
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地域の防災企業がこれまで提案してきた「無水トイレ」「津波対策」「BCP」「地域防災」「備蓄」「初動体制」は、実はかなり本質的なものです。
“助けを待つ側”ではなく、“最初の72時間を地域で支える側”を増やそうとしているからです。
夏場の避難生活で気をつけたい衛生対策
2026/05/27
最近は南海トラフ地震への備えについて耳にする機会も増え、徳島でも「もしもの時」に備えておかなければ…と感じる方も多いのではないでしょうか。
災害時というと、まず食料や水の備蓄を思い浮かべますが、今回調べてみて改めて感じたのは、「避難生活の衛生環境」が想像以上に大切だということでした。
特に夏場は暑さや湿気の影響もあり、避難所での生活環境が一気に厳しくなります。
今回は夏の避難生活で特に気をつけたい衛生対策について考えてみました。
■夏場の避難生活で起こりやすいこと■
夏の避難生活で特に問題になりやすいのが、食中毒や感染症・熱中症や脱水・トイレ環境の悪化の3つです。
気温が高い時期は菌が繁殖しやすく、断水によって手洗いが十分にできない環境になると体調を崩してしまうリスクも高くなります。また、避難生活ではストレスも大きく、知らないうちに体力を消耗してしまうこともあるようです。
調べる中で特に重要だと感じたのが、水とトイレの問題でした。
断水すると、普段当たり前に使っているトイレも使えなくなります。すると、排泄を我慢してしまったり、衛生環境が悪化してしまったりと、避難生活そのものがかなり大変になります。
最近は携帯トイレを備蓄されるご家庭も増えてきましたが、「1人1日5回程度必要」と言われており、家族分を考えると意外と数が必要になってきます。
防臭袋や凝固剤なども含めて、一度見直してみるのも大切かもしれません。
■“水が使えない前提”で準備しておく■
災害時は、思うように水が使えない可能性があります。
そのため、アルコール消毒液・ウェットティッシュ・ボディシート・ドライシャンプーなど、「水がなくても清潔を保てるもの」がかなり重要になってきます。
特に夏場は汗による皮膚トラブルも起きやすいため、体を拭くだけでもかなり違います。
私たちも普段、お客様とお話しする中で、「もし災害が起きた時、この家でどう過ごせるか」という視点は、以前より大切になってきていると感じます。
例えば、水を備蓄しておくスペース。非常用品の収納場所。停電時でも風通しを確保しやすい間取り。
トイレをどう確保するか…など、日頃から少し考えておくだけでも、いざという時の安心感は変わってきます。
■“備えておいて良かった”が一番大切■
災害は、起きてほしくないものですが、完全に避けることはできません。
だからこそ、「やりすぎかな?」と思うくらい準備しておくことが、実際にはちょうど良いのかもしれません。
今回調べてみて特に感じたのは、『清潔を保つことも大切な防災対策のひとつ』ということでした。
ご家庭の備蓄を見直すきっかけとして、少しでも参考になれば幸いです。
逃げた後の72時間を生き抜く準備
2026/05/11
真夜中、みんなが寝静まっている時に巨大地震が発生。その後、大津波警報発動。
こんな状況の時に停電でブラックアウト……
こんな時、あなたならどうしますか?
夜中に停電。情報断絶。家族が寝ている。
雨や冬ならこれに寒さも加わります。
「正常性バイアス」で“まだ大丈夫だろう”という数分が命取りになります。
特に徳島沿岸部は、揺れが大きい+津波到達が早いという可能性があるので、『情報確認より先に避難行動』が基本になります。
結論から言うと、最優先は「情報収集」ではなく“暗闇の中でも即避難できる状態”を作ることです。
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夜中の大地震+ブラックアウト時の基本行動
■まず「津波が来る前提」で動く
もし、
・強い揺れ(立てないレベル)
・長い揺れ(1分以上)
・スマホ警報
・海沿い地域
なら「大津波警報を待たない」です。
停電時はテレビもWi-Fiも使えなくなり、スマホ基地局も不安定。
“情報が来ない=安全”ではなく、むしろ逆です。
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■家族を“短い言葉”で起こす
夜中はパニックになるので説明し始めると行動が遅れます。
例えば、「津波!靴履いて」 「上へ行く」 「車ダメ、歩く」 「懐中電灯持って!」くらいの短い言葉で充分伝わります。
特に子供や高齢者は、長い説明をすると理解する前に時間が過ぎてしまいます。
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■まず靴を履く
地震後は、割れたガラスや食器、倒れた家具、屋根瓦 、ブロック塀だらけです。
裸足で怪我すると避難速度が一気に落ちます。
枕元に靴、懐中電灯、笛、上着等を置いておきましょう。
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■ エレベーター禁止
停電中は閉じ込めリスクがあります。
マンションなら、階段で上層階へ。もし水平避難が危険なら、「津波避難ビル」に垂直避難も重要になってきます。
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■車避難は原則最後
夜中の津波避難で一番危険なのが、皆が車を出して道路が止まることです。
実際、東日本大震災でも、車の渋滞が原因で逃げ遅れが起きました。
徳島は、橋・川・海沿い道路が多いので、基本は徒歩で高い場所へ逃げますが、要介護者や乳幼児がいたり、山間部など避難距離が長い場合は車が現実的です。
その場合でも、ガソリンは半分以下にしない・常に進行方向を確認・渋滞したら車を捨てる覚悟が必要になってきます。
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■海を見に行かない
「どのくらい引いてる?」「港はどうなってる?」をつい見に行ってしまう人がいます。
津波は、第一波より後が危険なことが多いです。
“確認しに行かない”を徹底してください。
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■ 避難後は「低体温」と「トイレ」が敵
夜中避難は、夏でも身体が冷えます。
避難袋には、
・アルミシート
・レインコート
・モバイルバッテリー
・飲料水
・携帯トイレ
・ヘッドライト
を入れておくことをおすすめします。
特にヘッドライトは、両手が空くので避難速度が変わります。
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防災的観点で言うと、本当に強い会社や家庭は、「停電しても動ける」ことです。
情報があるから動けるのではなく、どこへ逃げるか・誰を連れて行くか・何を持つか・どこで合流するかが決まっているから動けます。これは会社BCPも同じです。
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南海トラフ級になると「1回逃げて終わり」ではない可能性が非常に高く、余震、火災、断水、通信障害、寒さ、トイレ問題が続きます。
逃げる準備より、“逃げた後72時間を生き抜く準備”が鍵になります。
明日、来るかも…という覚悟で過ごさないと、日々の忙しさに流されてしまうのが防災対策。
「あの時やっておけば」という後悔より、準備はしていたけど何にも無かったねという空振りの方がよっぽど平和だと思います。
イメージしておく
2026/05/02
GWの帰省・Uターンラッシュの途中で大きな地震に遭ってしまったらどうしますか?
「土地勘がない・人が多い・車内や駅にいる」っていうリスクが重なるから、
事前にイメージしておくだけで生存率が変わります。
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■ 揺れた“その瞬間”
まずは命を守る初動が最優先です。
車の中なら
・急ブレーキはNG → ハザード出してゆっくり減速
・できれば左側や路肩へ停止
・揺れが収まるまでは車外に出ない(落下物・転倒物が危険)
電車・新幹線なら
・基本は係員の指示に従う(勝手に降りない)
・つり革や手すりにしがみついて転倒防止
・荷物は守らなくていい、頭を守る
サービスエリア・駅・空港なら
・窓ガラス・天井・看板から離れる
・カバンなどで頭を守る
・人の流れに流されすぎない(将棋倒し防止)
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■ 揺れが収まった直後
ここで「判断ミス」が起きやすいです。
・津波の可能性がある地域(特に海沿い)
→ 迷わず“高い場所へ即移動”
→ 車より徒歩が早い場合も多い(渋滞する)
・山間部・高速道路
→ 落石・土砂崩れに警戒
→ トンネル出口や斜面付近は危険ゾーン
・都市部・駅周辺
→ ガラス・看板の落下、火災に注意
→ エレベーターは絶対使わない
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■ その後の行動
「帰る」より「生き延びる」に切り替える。
・無理に帰省・Uターンを続けない
→ 高速は通行止め、一般道は大渋滞になる
・ガソリン・電池・水を温存
・スマホは“連絡より情報収集優先”
→ 災害用伝言ダイヤル(171)やSNS安否確認を活用
・家族と“集合ルール”を事前に決めておく
→ 「○○の道の駅に集合」みたいに場所指定が強い
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■ 事前にやっておくと強いこと
・車に「水・軽食・モバイルバッテリー・簡易トイレ」
・靴(サンダルじゃなくスニーカー)
・ハザードマップをざっくり把握(特に海沿いルート)
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移動中の災害は、「自分のホームじゃない場所で戦う」ということです。だからこそ、“判断をシンプルにしておく”のが最大の防災になります。
海なら「とにかく上へ」
山なら「崩れる場所から離れる」
都市なら「落ちる・倒れるから離れる」
これだけでも、かなり生存確率が変わります。
いつ何時現場に遭遇するやもしれません。楽しいお出かけの前に、一度最悪の事態のシミュレーションをしといてもいいのかもしれません。